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LED投光器 ビートル282(TAN-325)
01.jpgネットで7000円程で買えるLED投光器です。ハロゲン投光器は2000円なので高いですが、低消費電力なので充電式なのがいいですね。これは畑仕事で使って泥だらけになったのを軽く洗ったら点灯しなくなったということで預かってきた物です。
02.jpg発熱が少ないので、本体の中にACアダプタが収納できます。
03.jpg電源スイッチとDCジャックです。充電中はLEDが赤、充電完了時は緑に点灯します。
04.jpgとりあえずスタンド類が邪魔なので全部外します。
05.jpgDCジャックにはゴム栓がありますが、電源スイッチは防水仕様に見えません。怪しいので取り出してみます。
06.jpg本体を分解しなくても引っ張り出せます。
07.jpgスイッチを分解すると、水が入った跡があり錆び錆びです。
08.jpg電極の接点部分が錆びて導通しないのが原因です。
09.jpg紙やすりで削ったあと、鉛筆の黒鉛を磨り込んでおきました。
10.jpgこれで点灯する様になりました。防水仕様ではないため、水をかけないように説明しました。防水仕様のスイッチを使うコストが掛けられないなら、スイッチを逆さ向きに付ければ良かったと思うんですが。
11.jpg前回の修理から約2ヵ月後、点灯せず、充電すら出来なくなったということで戻ってきました。出張が重なり1ヶ月ほど使わず放置したらこうなったそうで。充電しようとしても、ACアダプターを挿した瞬間充電完了(緑)が点灯して充電できません。おそらく単純に電流検出で色を変えているからこうなるのかと。
12.jpg黒いプラパーツをマイナスドライバーでこじって外します。かなり分厚いプラなので、外すのに苦労します。
13.jpg爪の位置はここでした。
14.jpg隠れていたネジを全て外します。
15.jpg内部です。180個のLEDが圧巻です。
16.jpgバッテリーケーブルが短すぎてパンパンに張っています。ちゃんと設計して。
17.jpgリチウムバッテリーは過充電で爆発の危険があるため、セルに制御回路が内蔵されている場合がほとんどです。外装フィルムを破くと制御基板がありました。今回は、一部のセルが過放電で制御回路に切り離されてしまい、充電できなくなったと思われます。
18.jpgセルに直接充電していきますが、制御回路に逆電圧がかかると壊れるかもしれないので、制御基板を取り外します。
19.jpg充電には直流電源が必要です。18650セルの充電終止電圧は4.2V、放電終止電圧は2.75Vなので、その中間の電圧を出せる電源が必要です。手軽に用意できるからといって5Vをそのまま繋ぐのは危険です。今回は3.5Vで充電しました。
20.jpgテスターを使って充電池の端子電圧をモニターしながら充電していきます。
21.jpg充電開始直後はセル電圧が0.187Vと、完全放電状態でした。
22.jpg充電開始から数十分後、1.35Vまで上がってきました。
23.jpg数時間後、セル電圧が2.9Vまで上がったところで保護回路を取り付け、ACアダプタを接続すると、充電を始めました。電源を入れると問題なく点灯します。
24.jpg外装フィルムをテープで巻いて元通り取り付けます。しばらく使わないときは充電後に保管し、月に一度は充電するように説明しました。

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